女子高生 スカウト大作戦!


ANSoftの新しいオープニングデモ音声の、大破廉恥(笑)録音ドキュメント!
楽しい写真もあるので、ぜひ読んでみてくださいね!(この文章は1996年夏に書かれたものです)

0.しゃべるデモについて
 ANSoft製品のうち、オープニングにデモが流れるものがいくつかあります。このデモは、音声 データ(ANDEMO.WAV)をWindowsディレクトリにインストール済みであれば、かわいい 声で「ANSoft!」としゃべってくれるのです。
 この声の持ち主は、私の高校時代の後輩。 しかも、高校のとき録音したものですので、ホンモノの女子高生の声ということになります。でも なんとなくインチキくさいですね(笑)。

1.現役女子高生へのこだわり
 しかし、私はここ何ヶ月か「この声が、イワユル現役女子高生(ルーズソックス系)の声だったらスゲーなぁ…」 と、ぼんやりながらも無謀な野望をもつようになっていました。
 それは、たしかに「スゲー」ことです。女子高生というのは、私なりの考えでは、日本人という集団の なかでもかなり特殊な位置づけにあると思っています。特に最近、ブルセラだの、アムラーだの、 なんやかんやと話題に上ることの多い、「数百万人の有名人の集団」みたいなイメージがあるのです。
 そんな特殊集団である「女子高生」に、我が社名「ANSoft」という単語を発させる!なんと 素敵な考えでしょう(笑)
 しかし、ハッと気が付きました。
 「現役女子高生に 知り合いなどいない…」

2.コトの始まりは日テレ?
 そしてまた、私はぼんやりとTVなんぞを見るのでした。画面にキムタクと長嶋カントクが映ってます。 「それって、日テレ!」お決まりの言葉です。
 このシリーズは、SMAP+長嶋カントクのやつ以外にも、街で一般人(いわゆる素人)にいきなり しゃべらせるシリーズもあります。その中には確か、女子高生に決めぜりふをしゃべらせる物もありました。
 街で…いきなり…
 「これだぁっ!」

3.センター街ナンパ計画始動!
 「女子高生がうようよいるという、伝説の渋谷センター街、あそこに女子高生をスカウトにいきたい と思う。」
 私がそう相談を持ち込んだとき、ANSoft総務本部長、J丸山君は少々たじろいでいたような気が します。普通、たじろぎます。
 その後しばらく、彼の様子は少し尋常ではありませんでした。なんとなくそわそわしていた感じでした。 今思うに、彼の精神は揺らぎ、葛藤に満ちていたのでしょう。そして二日後、彼は逆に相談を持ち込みました。
 「私を、カメラマンとして雇いませんか?」(笑)
 かくして、綿密な打ち合わせの元、若者の殿堂「渋谷センター街」に「女子高生をスカウト(別名ナンパ)」 作戦が始動したのでした。決行期日は5月25日、土曜日。

4.いざ渋谷センター街へ!
 当日は真夏を思わせる良い天気。録音機材(MD)を持ち、カメラマンと化したJ丸山君と渋谷で落ち合い ました。まだ昼前で、人通りも少ないので喫茶店で学校の終業時間をまちます。
 ところで、私も彼も「ナンパ」などしたことがないので(でも二人とも既婚者…)、いきなり見ず知らず の、しかも天下の女子高生様に声をかける方法がわかりません。
 だいたい、彼女たちは10歳も年上の男二人にいきなり「声を録音させて」「写真をとらせて」なんて 言って、不信がらないでしょうか?特に「生意気」とされる年頃ですから、これは容易なことではないの ではないか、という不安がよぎります。
しかし、当たって砕けろ。やってみなけりゃわからない。いざ!ナンパ!じゃなくて、スカウト!!

5.「いんたーねっと」ってすごいかも。
 「すみません、あなた達の写真と声を撮らせてもらえませんか。インターネットで使用したいのです。」
 使用目的を明らかにしないとまずいと思ったので、「インターネット」という単語を使いました。 インターネットを女子高生が理解しているとは思っていませんでしたが。
 しかし、逆にこれが功を奏してしまいました。
 「えっ!インターネット!?かっこいい。顔出さないんなら、いいよ!撮っても。」
 うそ!なぁんだ、女子高生って、意外と話せるやつらじゃん!!!

6.そして調子に乗る二人。
 これは行ける!どんどん素材を集めよう!!
 私とJ丸山は、とにかくいろいろな人にマイクとカメラを向けてみることにしました。


「インターネットって興味ある?」
「うん、お兄ちゃんがやってる。でもあたしは、やってない。」


「インターネットの取材なんですけど…」
「PHSならアステル!アステルよ!」
「ははは…ま、いっか。」


「チョトイイデスカァ?インタネットデス!」
「フゥッ!」


「インターネットの時代が来たね。」
「ばう。」

7.天使との出会い
 写真は順調です。でも、音声がなかなか取れません。肝心の目的が…
 そんな時、J丸山君がなにかに開眼したように、二人の女の子を指差しました。
 「あれ…!!あの娘たちいきましょうよ!」
 イカニモ!女子高生!!という二人です。絵に描いたようなセーラー服少女2人です。
 「声優を募集しています。インターネットで使用します。」
 2人は、はじめキョトンとこっちを見つめていましたが、あらかじめ用意した原稿を見せ、説明 すると、「写真は勘弁してね。」という条件で、見事OKしてくれました。(しかも無償奉仕です)。
 マイクを向け、フリートークをまじえ、3分ほど録音に付き合ってもらいました。そして 出来上がったのが、元気いっぱいのあの音声です。

8.天使の思い出
 二人の名前はユカちゃん&ナナちゃん。17歳(これは私の直感)です。二人は同じ高校に 通っています。薄いブルーの襟のセーラー服の高校です。ナナちゃんはきれいな瞳が印象的でした。 ユカちゃんは、少し寂しげな表情がとてもかわいい女の子でした。
 はじめは写真を撮れなかったことが心残りでしたが、録音された彼女たちの声を聞くと、 「写真がないほうが、思い出に残るよ!」という風に感じざるをえなくなりました。

9.女子高生のこと
 結果的に、「女子高生は気軽につきあえる」印象が残りました。声をかけても、ほとんど逃げられ ませんでしたから。
 でもこれは、世間的な評判を含め、いろいろな見方ができると思います。
・女子高生は「軽い」
・女子高生は「遊び好き」
・女子高生は「素直」
 しかし、私は、今回の経験で最後の「女子高生は素直」という考えを初めて、強く持ちました。
 こちらのやりたいことを的確に伝えれば(的確に受け止める力も必要)、ちゃんと理解し、いっしょに 行動してくれるのです。世間ではことあるごとに「バカだ」「変だ」と言われている彼女たちですが、 私は、将来の日本を彼女たちにまかせても、まぁ大丈夫かな。と思うのです。
 あと、彼女たちが「インターネット」についてよく理解してくれていることが、本当にうれしくて、 この新しいデモ音声を聞くたび、「すごくいい経験だったな!」と思うのです。


ここまで読んでくださって、ありがとうございました。ご感想などがあれば、メールを是非お寄せください。お待ちしています。
あと、もしも、もしも、もしも当日参加してくださった女子高生のみなさんがこのページを お読みになってくれたのなら、ぜひともご連絡ください。
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